掃除機と集塵機の違いとは?専門業者が徹底解説します

掃除機と集塵機の違いって何?

はじめに ~掃除機と集塵機の違いを解説する前に~

こんにちは!
ホコリ・異物混入対策の専門メーカーの株式会社ディーオです。
私たちは、集塵機と、その先端に取り付ける集塵フードなどをオーダーメイドで製造しています。

突然ですが、読者の皆様に聞いてみたい事があります。

最近私が営業活動を行う中で、「集塵機って何?」という説明をする時、
なんて答えるのが最もわかりやすいですか?

集塵機の事をそれなりに理解している人への説明であれば苦労しないのですが、
詳しく知らない人に対して説明する時、いつも困ってしまいます。

今のところは、工場で使う大きい掃除機みたいなものですと説明しています。

しかし、厳密に言うと様々な違いがあるので、集塵機は掃除機ではありませんし、
価格で比べると、物によっては掃除機よりも何十倍も高いものも沢山あります。

掃除機に何十万もかけるお金があれば、もっと違う事に使った方が良いのでは?という風に思われかねません。

だからこそ、誤解を与えないようにもっと違う言い方で例える必要があると私は考えています。
何か良い言い回しがあれば、是非教えてください。

個人的な意見としては、まず集塵機について正しく理解して頂きたいと考えておりますので、
今回の記事では「掃除機と集塵機の違い」について詳しくご説明していきます。

最後まで読んで頂けますと幸いです。

用語解説:掃除機とは?

家庭に1台は必ず置いている電化製品で、その機能は皆様も当然ご存じだと思います。
ですので、今回はもう少し掘り下げたお話をしていきます。

当たり前ですが、掃除機とはホコリ・ゴミを吸引する機械です。
(ゴミという言い方は綺麗ではありませんが、この記事ではあえて使用させて頂きます。)

ゴミの種類は、糸くずのような目に見える大きさから、
目に見えないダニなどの小さいものまでを幅広く吸引除去してくれます。

あくまで空気よりも重たい物質を吸引する目的ですので、ゴミが地べたに密着している事が前提です。
専門的に言うと、対象物(床)に密着した異物(ゴミ)を接触させて(床に擦りつけて)吸い上げる。
という考え方になります。

ここで肝心なのが、「吸う」のではなく、「吸い上げる」という事です。

先端のヘッド部分を見ると、吸引口が自然と床に密着する構造になっているので、
バキュームの力でゴミを吸い上げるイメージです。

用語解説:集塵機とは?

先程ご説明した掃除機は床にあるゴミを吸うための機械ですが、
集塵機は空気中に舞い上がるゴミを人が吸わないように防止する機械になります。

なので、ホコリのように少しの振動や衝撃で散乱してしまうような軽いゴミを吸い込むようなイメージです。
「吸う」ではなく、「吸い込む」のがポイントです。

例)
電動ノコギリで木を切った時に木くずが舞い上がる。
溶接をした時に煙が充満する。など

空気中に舞ったゴミの吸引➡軽いから舞う➡吸引圧力(バキュームのような力)は不要
➡かなり広範囲に舞っている可能性が高い。➡空間全体の空気を瞬時に入れ替えれば解決する。

という考え方なので、一度に沢山の風を吸い込む「風量」が強いのが集塵機の特徴です。

その空間にある空気を吸い込んで、空間全体を綺麗にするという考え方は、換気の考えに似ているかもしれません

掃除機と集塵機の違い

ここまでは掃除機と集塵機の基本的な特徴について、それぞれ用途が違うという事を説明しましたが、
更に細かい部分でどのような違いがあるのかを見ていきたいと思います。

掃除機と集塵機の違い:先端ヘッド

掃除機は、吸引させたいゴミのところまでヘッドを持っていく必要がありますので、
ゴミがあるところまで掃除機を動かして使うような感じです。

一方、集塵機は空間全体を吸引する機械なので、ゴミがあるところまで集塵機を動かすという概念はありません。

よくよく考えると、細かいゴミが無数に舞っている状態ではどこにヘッドを持っていけばよいかわからなくなってしまいますからね。

 

また、集塵機の風量やホースの太さ、ゴミを吸いたい空間面積などはユーザー様によってバラバラなので、
標準品としてヘッドを集塵機メーカーが勝手に作ってしまうと、使いこなせるユーザー様が少なくなってしまいます。

 

そのため、掃除機は先端のヘッドがセットで販売されているのが当たり前ですが、集塵機は本体のみの販売となっています。

つまり、ホースとヘッドの部分はユーザー様自身で何とかして作ってくださいという形で販売されているのです。

掃除機と集塵機の違い:先端ヘッド

なんと身勝手な!!と思われますが、本当に改善しようがないほど難しい問題です。

掃除機と集塵機の違い:モーター

言われてみればという感じかもしれませんが、掃除機と集塵機では、想定される使用時間が全く異なります。

掃除機はあくまで家庭用なので、工場で何時間も使用する事を全く考慮しておらず、長時間の連続運転ができなくなっています。
反対に、集塵機は工場などで使う前提で作られているので、短時間での使用はあまり向いていません。

これを無視して、掃除機を長時間使用したり、逆に集塵機のON/OFFを頻繁に繰り返すとモーターの故障に繋がります。

掃除機と集塵機の違い:吸引圧力と風量

集塵機と掃除機を語るのに避けては通れないのが、吸引圧力と風量の考え方です
掃除機はモノを吸い上げる力(吸引圧力)が強くて、集塵機は沢山の風を吸い込む力(風量)が強いという風に説明しましたが、言い換えると、

・汚れた床を綺麗にするのが掃除機
・ゴミから人体を守るのが集塵機

とも言うことができます。

つまり、掃除機は物や床には既にゴミが付着しているところから使用するため、床からゴミを引き離す力があれば十分です。
これを叶えてくれるのが、吸引圧力です。

この吸引圧力の値を㎪(キロパスカル)といい、この値が大きいほど物を吸い上げる力は強くなります。

ただし、この吸引圧力はサイズの大きい方を持つのが苦手という特徴があるので、先端のヘッドはあまり大きくできません。
人間も同じです。小さい物だったら多少重くても持ち上げられますが、大きい段ボールとかだと持ちにくいですからね。

一方、集塵機は基本的に舞っている物を吸い込むため、わざわざ物を持ち上げる必要がないので、
その空間にある空気を素早く入れ替える事が重要になります。

この換気スピードの値を㎥(立方メートル)といい、この値が大きいほど換気能力が高くなります。
しかし、この風量を大きくすると、集塵機自体のサイズが大きくなり、音も非常にうるさいので注意です。

このように、吸引圧力と風量はそれぞれ違う役割があるため、
この集塵機(掃除機)はパワフルだと言われてもすぐに信用してはいけません

長時間運転が可能な掃除機とは

ここまで、掃除機は吸引圧力が強く、集塵機は風量が大きいという説明をしましたが、
ゴミ・ホコリ掃除を工場で使う場合はどうすればよいのでしょうか。

先程の理論で言うと、空気中に散乱する訳ではなく製品に付着したゴミを長時間かけて掃除したい場合は掃除機、
集塵機の両方とも適していないことになってしまいます。

(掃除機は、掃除自体は出来るけど長時間使うと壊れる。集塵機は長時間使えるけど圧力が足りないため)

実は、そのような状況で使用する、専用の集塵機が存在します。
「高圧力型集塵機」というもので、いわば長時間使用できる掃除機みたいな物です。

集塵機

この集塵機は、掃除機の何倍も吸引圧力が強く、15㎏くらいの物ならラクラク持ち上げられます。

製品に付着したゴミを吸引するのにはピッタリの集塵機で、導入すると劇的に効果が見られます。

ご興味のある方は、こちらのページから詳しい情報をご確認ください。

 

掃除機と集塵機の違いまとめ

以上が「掃除機と集塵機って何?」でした。
基本的には似ている製品なのですが、細かく見ていくと色々な違いがあります。

しかし、実際に使用するユーザー様にとっては、この辺りの違いを正しく知る事は難しく、
手探りで集塵機を選定しなければならない事もよくあると思います。

私達は、そのようなお客様に少しでも役に立つ参考文献を提供するためにこのブログを配信しております。

集塵機の選定や、フード設計など、不明な点があれば、弊社までお気軽にご相談ください。

株式会社ディーオは、設備環境改善に関するカウンセリングを無料で行っております。

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ありがとうございました~。

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